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再生医療に取り組むテルモ患者さんご自身の細胞を活用する再生医療で心不全に挑みます
テルモと再生医療

テルモが細胞による再生医療に着手したのは2002年。まず心臓に的を絞り、研究を重ねてきました。そして2015年9月、厚生労働省より再生医療等製品の製造販売の承認を取得しました。これは再生医療等製品の普及等を目的に2014年11月に施行された医薬品医療機器等法(旧薬事法)の下で、初めての承認ということになります。テルモの再生医療は、患者さんご自身の細胞を活用し、組織や臓器、器官の再生や機能の回復を図ろうという医療で、2016年春より提供しています。「心臓移植、人工心臓といった心不全外科治療に第3の治療として道を開いた」といえます。

心不全とは

国内の循環器疾患の死亡数は、癌に次いで第2位となっており、高齢化が進むわが国にとって、心不全は大きな問題となっています。医学的に心不全は、いろいろな病気が病因となって心臓の機能が低下している状態のことをいいます。心不全とはどういう状態かということを、一般の人にわかりやすく説明するために、日本循環器学会と日本心不全学会で、以下のように定義しています。

心不全の定義

「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、
だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」

一般社団法人  日本循環器学会  一般社団法人  日本心不全学会
2017年10月31日発表の『心不全の定義』より

よく耳にする言葉ではありますが、その事実と心不全の怖さ(例えば、完治しない等)については、あまり知られていないのが現状です。

心不全になると、からだの隅々まで血液を送り出す心臓の働きが弱くなり、酸素や栄養がからだに行き届かなくなります。重症化すると、脳や腎臓、肺、肝臓などの臓器が大きなダメージを受け、いろいろな臓器が機能しなくなる「多臓器不全」に陥り、生命が危険にさらされます。
心不全は放っておくと下の図の赤色の推移のようにだんだん悪くなっていきます。心不全を発症しても、適切な治療によって、一旦症状は改善しますが、残念ながら心不全そのものが完全に治ることはなく、症状がぶり返すことがあります。過労や塩分・水分の摂りすぎ、風邪、ストレスや、薬の飲み忘れなどにより心不全の症状が悪化、再発することもあります。安静にしたり、適切な治療を受けることで、心不全の症状は再度改善はしますが、このような悪化と改善を繰り返しながら進行していくことを、上記のように“だんだん悪くなる”と表現されます。

『心不全の定義』について

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000185131.pdf

『心不全の定義』について

2017年10月31日  発表一般社団法人日本循環器学会  一般社団法人日本心不全学会をもとに株式会社コルボ作成

テルモの再生医療

患者さん自身の大腿部から筋肉組織を採取し、筋芽細胞を培養し細胞のシートを作り、弱った心臓の箇所にその細胞シートを貼ります(移植します)。

骨格筋由来細胞シート心表面移植術は、施設基準の届出を行った病院で実施します。

組織採取
診察
適応判断手術日決定(採取日・移植日)
適応判断手術日決定(採取日・移植日)
必要に応じて入院検査
術前・術後入院(1~2週間)
手術室で筋肉採取*大腿部から骨格筋を採取(2~5g)
採血(100ml)*血液から血清を分離して細胞シートを調製するために使います
手術室で筋肉採取*大腿部から骨格筋を採取(2~5g)採血(100ml)*血液から血清を分離して細胞シートを調製するために使います
細胞シート移植
診察
術前検査
術前検査
必要に応じて入院検査
術前・術後入院(1~2週間)
細胞シート調製
≈≈
細胞シート調製,細胞シート調製
退院
通院(1回/月)
通院(1回/月)
期間については、標準的な期間を記載しております。